130708雲から生まれた動物たち1
2013.7.8、19時頃。
この日の夕雲は面白かった。
むくむくと湧き上がった雲が刻々と姿を変えてゆく。
いろんな動物が次々と現れ、眺めていて厭きなかった。
何の動物に見えたかはあえて記さない。
人によって見えるものが違うだろうから。

130708雲から生まれた動物たち2

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ある夏の暮れ方、カン蛙ブン蛙ベン蛙の三疋は、カン蛙の家の前のつめくさの広場に座って、雲見といふことをやって居りました。
一体蛙どもは、みんな、夏の雲の峯を見ることが大すきです。
じっさいあのまっしろなプクプクした、玉髄のやうな、玉あられのやうな、又蛋白石を刻んでこさへた葡萄の置物のやうな雲の峯は、誰の目にも立派に見えますが、蛙どもには殊にそれが見事なのです。
眺めても眺めても厭きないのです。
そのわけは、雲のみねといふものは、どこか蛙の頭の形に肖にてゐますし、それから春の蛙の卵に似てゐます。
それで日本人ならば、丁度花見とか月見とかいふ処ところを、蛙どもは雲見をやります。
「どうも実に立派だね。だんだんペネタ形になるね。」
「うん。うすい金色だね。永遠の生命を思はせるね。」
「実に僕たちの理想だね。」
 雲のみねはだんだんペネタ形になって参りました。ペネタ形といふのは、蛙どもでは大へん高尚なものになってゐます。平たいことなのです。
雲の峰はだんだん崩れてあたりはよほどうすくらくなりました。

  〜「蛙のゴム靴」宮沢賢治 より

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