
2014.7.26、田谷の洞窟 田谷山定泉寺 瑜伽洞。
前から探訪してみたかったこの洞窟。
行くなら夏の暑い日に、と足を運びました。(大船駅から徒歩30分位)
(当地は昭和14年(1939年)に横浜市に編入されるまでは鎌倉郡の所属であった)


定泉寺。
天文元年(1532年)に鶴岡二十五坊相承院の僧快元法印の門弟隆継阿闍梨により建立されたと伝わっている。
拝観料(大人400円)を納め、この本堂の右手奥に進む。

鬱蒼とした小山の中腹に穿たれた入口。

御洞巡拝の心得。

受付でもらった蝋燭を点して洞窟に入る。
(洞窟内は各所に電灯があり蝋燭が無くても歩けますが「仏様への御灯明」の意味です)

いよいよ入ります。ここからは撮影禁止。
内部の気温は季節を問わず16℃前後となっており、入ってすぐにひんやりした空気に包まれました。

内部は一切撮影禁止なので、
外の休憩所に置いてあった本の写真をご覧ください。
田谷の洞窟―鎌倉の密教地底伽藍 (1977年) 吉田 孝 (著)
中はかなり長く入り組んでおり、壁面には幾多の仏像や梵字が彫られていました。
関東大震災の時によく崩れなかったと思います。
洞窟は定泉寺本堂の裏手にある小さな舌状台地の地下にあり、上中下の三段構造で途中道がいくつも枝分かれしている。内部には行者道という順路が定められており、これから外れた道には入ることができないようになっているため道に迷うことはない。一部封鎖されている場所があるのには、ただ単に道が崩れていて危険であるという理由と宗教的な理由とがある。行者道に沿って電灯が設置されており、行者道に関しては足元もきちんと整備されている。
洞窟は10個前後の広い空間を通路で結ぶような形で作られているが、この広い空間や通路の壁面や天井には曼荼羅、十八羅漢、刈萱道心の仏教説話などが彫られている。また西国三十三所、坂東三十三箇所、秩父三十四箇所、四国八十八箇所の壁画は、それらをすべて回ることで巡礼したことの代替とするものである。さらに、足柄山の金太郎を描いたものなど庶民的ともいえる彫り物もある。洞内には音無川などいくつもの水が流れており、やわらかい地層の中にこれらの彫り物が保たれているのはこの湿気のためである。洞内には仏像などが安置されてもいる。瑜伽洞は現在でも住僧や一般からの希望者による修行の場であり、厳粛な宗教空間となっている。
上記の通り、内部には崩壊がおきているため正確なところは明らかではないが、この洞窟の全長はおよそ1キロメートルほどと推定されている。測定可能な部分については全長が約540メートルであることが判っている。 ー
Wikipedia「瑜伽洞」より。
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