
今日(2009.10.8)、昼休みにはすっかり台風18号は関東を過ぎ、雲一つない青空となりました。

4,5日前から香りを放ち始めたばかりの金木犀も強風でかなり落ちていました。
ですが、あの得も言われぬ芳香は地面からも樹上からも立ちのぼっていたのです。

まだ花は開いていないのに馥郁たる香りは充分。
「馥郁(ふくいく)たる香り」という表現がありますが、金木犀の香りをこれほど如実に表現する熟語は無いかもしれません。
香りの良い花が好きな自分にとって秋の金木犀の双璧は春の沈丁花。
沈丁花の香りを漢字の熟語で表すなら「清澄(せいちょう)」。
他に好きな花の香りと言えば、梅でしょうか。
梅を二字熟語で表現するなら…例えば「典雅」。
真夏のくちなしの甘い香りなら「芳醇」「陶然」「濃密」…
言葉に鋭敏な感覚を持つ人ならば上記の表現は通俗的に感じるはずです。
もっと的確な言葉があるように思いますがとっさに見つからずもどかしい。
でも様々な花の香りを漢字熟語に探すことは楽しいです。
さておいて、例えば英語に香りを形容する単語はどれだけあるのか、
知りませんが、日本語ほど多くはないと思う。
この花の香りを言葉でどう表現しよう?
日本語の中には香りを表現する言葉は何百とあるはずです。
その時の着物に合わせた宝石を選ぶ
そんな感覚でそれぞれの花の香りを表現する言葉を探す。
宝石箱の中には幾百という香りの言葉が詰まっているのかもしれません。
日本語は豊かでゆかしい。

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