
9月27日に
子安の里で撮ったタイワンリス。
昼休みに散歩する横浜市南区の雑木林でもよく見かけますが
動きが素早いのでまともに撮れた試しがありませんでした。
これも薄暗いところでズームも500ミリいっぱいまで伸ばしていたので手ぶれを防ぐため
ISO1600になりザラザラですが、自分としては今までで一番良く撮れたものです。
しっぽの立派さには驚くばかり。
こうして写真で見ているぶんには可愛いとしか思えませんが…
・樹皮剥離による樹木の枯死(この写真がその瞬間)
・農作物の食害
・電話線切断
・生態系への影響と様々な被害を及ぼしているのです。
文字通り、もともとタイワンリスとは台湾南部原産のリスで、日本に生息しない固有種でしたが
1935年に伊豆大島の公園で飼育されていたものが逃げ出したのを皮切りに、日本各地に観光用として放され、広く帰化。
1951年に伊豆大島から連れてきた54匹のタイワンリスを江ノ島植物園で飼育した。
しかし、台風で飼育小屋が壊れたことで逃げだし、弁天橋を渡って鎌倉市内に入り込んで繁殖するようになったと言われています。
そして1980年代には、個体数が増えて分布が拡大したことで在来種であるニホンリスと競合し、ニホンリスの地域的な絶滅要因になる可能性が懸念されている。
Wikipediaより。
僕はまだ野生のニホンリスを肉眼で見たことはありませんが
小さくて本当にかわいらしいリスです。
→
ニホンリス。
ですが問題は、タイワンリスとニホンリス、どっちが可愛いか、などと言う問題ではなく
生態系が乱されてしまうという事なのです。
日本固有種であるニホンリスは中国地方及び九州ではほぼ絶滅したとされています。
そして絶滅のおそれのある地域個体群(環境省レッドリスト)に指定されてしまいました。
生命力の強い外来種の繁殖によって日本の固有種が激減しているのはリスに限った事ではありません。
身近な例を挙げれば、ウシガエル、アメリカザリガニ、ミドリガメ、ブラックバス…実はドバトもそうです。
しかしこの写真のタイワンリスもそうですが動物自身に罪は無いのです。
ただけんめいに生きているだけです。
持ち込んだ人間が悪いのです。
と、短絡的に言いきっていいのかもわかりません。
人間も懸命に生きていく過程で結果など考えもせずやってしまった事もあったのでしょう。
例えば、1918年、食糧難解決策としてルイジアナ州から食用ウシガエルを輸入
その食用ウシガエルのえさとしてアメリカザリガニを輸入…
その都度せっぱつまった事情があったのでしょう。
(釣りを楽しむためにブラックバスを放流するなど言語道断ですが)
外来種によって駆逐される繊細で弱小な日本固有種は守るべき。
しかし憎まれ駆除されてしまう外来種も憐れ。
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